特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

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Mr. Maatia Toafa

2010年9月の総選挙で首相に選出され、これから4年間、ツバルを率いていくマーティア・トアファ氏(ナヌメア島出身)に、新首相としての所信を伺ってきました。

「ツバルの政治体系に則りつつもこれまでの前例や習わしにとらわれること無く、また国際社会の基準にもしっかり対応しながら、ツバルが正しい発展の道のりを歩ためのバランスのとれたいい政治を目指したいし、自らはいい統治者でありたい。
最も大切なのは、ツバルの人々の生活をしっかり守り、また改善していくことだ。人々の安全を保障し、食べ物や住居などの生きていくために最低限必要なものをしっかり提供できなければならない。また、発言の自由、宗教の自由を認め、人々が精神面でも豊かな生活を送れなければならない。そうすることで、ツバルの人々もツバル政府、そして統治者を認め、期待することができる。認められ、期待されてこそいい政治であり、いい統治者であると考える。

国内政治に関しては、早急に離島を含む全ての島に、公平に、かつ基本的な経済インフラ設備を敷くことが重要である。全ての離島に港を設置し、連絡船の行き来をより充実したものにし、”移動の自由”という基本的な権利を、離島の人々にもしっかり与えていきたい。日本には、これまでにそういった基本的な経済インフラ設備の充実に対して多くの支援をしてもらっている。首都のフナフチ島にある発電所、港、病院等は全て日本の援助で建てられた。発電所に関しては毎年その燃料も支援してもらっている。首都だけでなく、バイツプ島の港も日本の援助で建てられ、バイツプ島の人々は日本が港を作ってくれて本当に助かっていると多いに喜んでいる。こういった、人々の生活の基本となるインフラ設備に対する支援を日本が行ってくれたことに対して、私も心から感謝の気持ちでいっぱいである。

国際政治に関しては、このようにツバルのような小さな国にとって、日本のような支援をしてくれるドナー国の存在は、とても大きなものである。これまで多くの支援をツバルに対してしてくれた日本を含むニュージーランドやオーストラリア、台湾、EU等のドナー国との協力関係をより強固に、そして継続的なものにしていきたいのはもちろんのこと、今後新しくそういった協力関係を築いていけるよう政府の力を強めていきたい。

環境問題に関して、世界の科学者の間ではツバルはいずれ消えると言われている。しかし、そんなことがあっていいはずはない。土地を失うことはすなわちツバル人がツバル人としてのアイデンティティを失うことと同義である。ツバルを含め、気候変動、海面上昇に対して脆弱とされている国々を守るために、国際社会には積極的に働きかけをしていきたいし、国際社会が正しい道を選択することができれば、ツバルは消えないし、ツバル人のアイデンティティも失われることはないと信じている。」

ツバル人としての誇り高いアイデンティティを忘れないマーティア・トアファ新首相の力強いメッセージに、ツバル新政権の今後の活躍に期待が持てます。