特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

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津波警報が
発令され、政府庁舎の3階に避難する人々。

僕の生まれ育った福島と仙台を襲った東北関東大震災。その時、僕はツバルにいました。衛星放送のCNNから流される津波の瞬間の信じられない映像を見ながら、親戚やお世話になった人々が無事でいることを、ただ、ひたすら祈っていました。

ほどなくして、ツバルにも津波警報が発令されました。11日深夜の警告に、ツバルの首都のフナフチで一番高い場所である政府庁舎の3階には、沢山の人が避難をしてきました。この夜は特に何もなく過ぎたのですが、12日の朝、津波のような現象が目撃されていました。

朝7時頃、急に海が引き始め、まるで大潮の干潮のように浜辺が干上がったと思った次の瞬間に、勢いのある波が北側から押し寄せて、ビーチ沿いに駆け抜けて南の方に抜けていったということです。この現象は、フナフチ環礁南端のフナファーラで数人のツバル人により目撃されており、6,000km離れた日本からの津波が到達していたことで、今回の災害の大きさを遠いツバルにいても実感しました。


フナファーラ
ビーチ南端のマングローブ植林サイトに残る津波の痕跡

16日にようやく帰国することができ、震災の被害を目の当たりにして、今回の震災は自然災害だけではなく、人災の部分も多大にあって、今後の私たちのありかたを大きく変えていくことにつながっていきそうだと感じています。帰国後、藤原紀香さんが立ち上げた支援サイトへ送ったコメントを転記させていただきます。この危機の中、多くの人が未来への正しい選択を行うことを祈ってやみません。

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僕が生まれ育った福島と仙台の皆さんが直面している今の事態に対して
大きな恐怖と深い悲しみを感じています。被災された皆様には心より
お見舞いを申し上げます。避難されている皆様には心よりのエールを
贈りたいと思います。

今回の震災を僕たちの力を総動員して乗り越えましょう!
その後、僕たちは新しいフロンティアに向かって力強く歩を進めていく
べきです。政府に身の安全を任せて安心できる時代はすでに終わった
ということを沢山の人々が共感していると思います。ではどうすれば
いいのでしょうか?

僕は南の島国「ツバル」の人々の生活や文化に大きなヒントがあると思います。

文明に強く依存せず、お金に強く依存せず、身一つになっても、周辺の
豊かな自然から食べ物と燃料を導きだす「力」、僕たちが失ってしまっ
た、自然に寄り添う「力」を彼らはいまだに活用しながら逞しく楽しく
きています。

お金を使ってモノを買って、そのお金を得るために、身を削って働く
ような生き方から、自然の中に体を預けて、「生きている」そのことを
心底楽しむ時間のある生活にシフトする、そのことが、自分と家族と
未来の子どもたちへの最大の安全保障になるのではないでしょうか?

まず、この危機を、僕たち一人一人の力を結集して乗り越えて
いきましょう。そして、その後、新しいフロンティアに向けて
一歩一歩シフトしていきましょう。

遠藤 秀一(ツバル環境親善大使・写真家)

藤原 紀香 世界こども基金

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