特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

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ツバルの首都フナフチ環礁のフォンガファレ島を訪れたことがある人にはお馴染みの景色の一つにボローピット。という水たまりがあります。第二次大戦中、米軍がこの島を占領した際に、ただでさえ細い島の中央部の土砂をえぐりとって、島の中央部の湿地帯を埋め立てて滑走路を作りました。その際にできた大きな穴が、島のいたるところにあるのです。

アメリカに貸している穴、という意味でボローピットという名前がついいますが、返してもらえるのが何時になるのか?ピットの幾つかはゴミ捨て場として使われたり、そうでなくても、ゴミが溜まりやすく、汚らしい印象を与えてきました。

しかし、ニュージーランド政府とアメリカ政府の支援で始められたプロジェクトは、なんと、このボローピットを埋め立てて、さらに1m程度高くしてからツバル人にお返ししよう!というなんとも素敵なプロジェクトです。サンドポンプという機械を使って、海底にある砂やレキを圧送し、ボローピットの中に送り込み埋立を行います。2015年4月から始まって10月にはほぼ終わる予定です。

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この写真は一番最初の写真の場所を違う角度から見たものです。ボローピットがきれいに埋め立てられていることが分かりますね。

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写真の家々はボローピットの上に高床式のような形で建っていましたが、今は地面が床と同じ高さになっています。

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島の北端のゴミ捨て場も埋め立てられてきれいになっています。今はさらに奥の方に廃棄場が設けられています。

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空から見ると、このような形で穴が開いていて、満潮になると海水が入り込ん池のようになっていました。

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9月29日の様子です。写真中央下側が、ひとつ前の写真で写している場所です。砂できれいに埋め立てられているのが分かります。

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この船にサンドポンプが搭載されています。海底から砂を吸い上げて、1km先まで圧送する能力があるそうです。

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島の中にはこのようなパイプが這い回っています。

サンドポンプというこの技術は新しいものではなく、ドバイの人工海岸などもこの手法で造成されています。Tuvalu Overviewでも、この技術を使った適応策を策定し提案しています。

フナファーラエコアイランド構想 pdf ファイルが開きます。

今回のボローピットの工事を請け負っている会社の上級エンジニアにこの構想を見せたところ「お金さえあれば簡単に実現できる大変素晴らしいアイデアだ」との評価を貰いました。「ツバルの人々の未来のニーズを的確に捉えていて、フォーカスがブレていないところが素晴らしい!」とのこと。是非、実現したい構想です。

ちなみにこの案、日本政府ODA調査団には一蹴されたものです。その時は、沖縄でも実験できる、星砂の養殖実験をわざわざツバルで行うという支援事業を行ったわけですが、その支援がツバルの人々の未来に届くか否かは今のところ不明です。