特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

現地事務所通信

2010年12月に前内閣への不信任案が可決され、発足したばかりのウィリー・テラヴィ氏率いる新内閣、その財務大臣を務めるヌクフェタウ島出身のロトアラ・メティア氏に対し、辞職を求めるデモが2011年1月12日(水)に行われました。デモのメンバーは首都フナフチに住む、ロトアラ氏の出身島であるヌクフェタウコミュニティのメンバーで、デモを率いたのは前内閣時、副首相兼内務大臣を務めていたエネレ・ソポアンガ氏です。ヌクフェタウコミュニティの集会場から政府庁舎にかけて、プレートなどを掲げながらデモ行進しました。

これに対して、現政府は外洋の密猟者のパトロールを目的にオーストラリアから支援されているパトロールボートを首相官邸前に配置、一部乗員にピストルを携帯させ、地上の警察官にもピストルを携行させこのデモ行進の監視を行ったとのことです。また、首相命令でヌクフェタウコミュニティの10人以上の集会の禁止を宣告し、見つけ次第警察によって摘発されています。

ヌクフェタウコミュニティがロトアラ氏の辞職を求めたのは、2010年9月時の選挙活動時、ロトアラ氏と有権者との間に金銭的なやり取りがあったためと言われています。さらにその資金繰りのために町役場名義の口座を開設して、有権者がそこから金銭を受け取るような仕組みを作っていたとも言われており、以前から幾度となく噂されていたロトアラ氏の金銭的な汚職に対して業を煮やしていたヌクフェタウコミュニティがとうとう行動に出た形となりました。

ロトアラ氏は依然大臣の地位に留まっており、ヌクフェタウ島から選出されたロトアラ氏とエネレ氏の対立は依然として続いており、ヌクフェタウコミュニティーも両サイドに分裂した状況が続いているようです。