特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

現地事務所通信

2011年7月11日(月)、ツバルキリスト教会会長のフィロイメア・テリト師が心臓発作のため亡くなられました。14日(木)、師を悼む葬式が首都のフナフチで執り行われました。

牧師でもあるフィロイメア・テリト師は、ツバル唯一の公立学校であるモトゥフォウア中学校の校長、ツバル国総督(英国連邦の一員であるツバルは、英国女王の代理としての総督を置いています)としても活躍されました。それらの輝かしい経歴に加え、その人柄でも多いに人々の尊敬を集めるような方でした。亡くなられる前はツバルキリスト教会の会長として最期までツバルのために尽力され、その高い人格もあって、葬式には親戚のみならず多くの人々が参列しました。ツバル政府もこの日は政府活動を停止し、ツバル警察も総動員で葬式の進行支援をするなど、ツバル全体で享年66歳という師の早すぎる死を悼みました。

現在、葬式では遺体が収められた棺桶はトラックなどを使って集会場や墓場まで運びますが、トラックが無かった時代、もともとのツバルの風習では、男達が棺桶をかついで移動をしました。今回の葬式では道路規制が敷かれ、師への敬意を表して、遺体は病院から式の行われる集会場まで、そこから教会まで、そして教会から墓場までの全ての道のりを警察官によってかついで運ばれました。その列には親戚、友人、政府関係者など数百人もの人々が並びました。

埋葬を終え、夕方にはまた集会場で食事会があり、週末まで親戚を中心にそういった食事会が行われます。ツバルではこういった冠婚葬祭のイベントの時にはブタを食べる習慣があります。一般的に葬式では、亡くなられた方の位などによって2~5匹のブタが殺されますが、今回の葬式では合計40匹のブタが用意されました。このことから見ても、ツバルの人々にとって師がどれほど偉大で、かつ慕われていたかが伺えます。