特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

現地事務所通信

雨不足の影響か?ブレッドフルーツが不作

ツバルでは、昔からタロ芋やプラカ芋と合わせて、ブレッドフルーツ(パンの木)を主食の一部としています。ブレッドフルーツの木は大きくなるまでには数十年を要しますが、実を付け出すとほとんど年中収穫が可能で、しかもタロ芋やプラカ芋などのような世話の手間もかからないため、今でもよくツバル人の食卓に並びます。

しかし今、首都のフナフチのブレッドフルーツの木がどんどん枯れ始めています。自宅に大きなブレッドフルーツの木を数本持つ、フェトゥバル私立中学校の科学の先生をしているテマハフ・シナパティ氏は、「私が小さい頃から、この木は年中大きな実をつけて、年中私たち家族を養ってくれていた。でも昨年末あたりから実のつき方に変化が出て来て、実は成ったとしても小さいし、木は上のほうから枯れ始めている。今ではどの木にも全く実がついていないし、これでは“タダの木”だ。うちだけじゃない。道を挟んだ向こうの家なんかは、葉っぱがほとんど枯れて、ほとんど枝しか残っていない。あそこは2月のキングタイドの時には湧き出て来た海水に浸かるから、うちよりも被害が大きいんだと思う。昨年末あたりから全然まとまった雨が降らないし、昨年9月あたりは猛暑だったし、そういう気候の変動も影響しているのかなと思うけど、はっきりしたことは分からない。」と話します。

シナパティ氏が話すように、特に今年は本来連日のように曇り日が続くはずの雨季に晴天続きでまとまった雨が降らないなど、雨の降り方には明らかに変化が見られます。雨水が足りないため、今年に入ってからは、日本の援助で導入された海水淡水化装置がフル稼働で動いていますが、1~2週間待ちは当たり前で、また有料のこの水はツバル人の家計を圧迫しています。

このブレッドフルーツの不作の原因が何なのか、はっきりしたことは分かりませんが、ツバル人の自給自足を支える伝統食「ブレットフルーツ」を守るための策はあるのでしょうか?なにかご存じの方がいらっしゃいましたら問い合わせフォームからご連絡いただけますと助かります。