特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

現地事務所通信

近年、首都のフナフチ環礁における人口集中の結果、生活排水や人や家畜の排泄物の流入によりラグーン内の海水の富栄養化が進んでしまっているようです。1998年の時点ではフナフチのラギホテルの前の浅瀬でも珊瑚が観察できたのですが、2006年には珊瑚はいなくなり、その代わり海草や藻が増えてきていました。

増え続ける島内人口の影響もあって、今年の10月下旬、ちょうど風向きが西風(偏西風)に変わるのとと同時に、大量発生した藻が居住地の西側のビーチに流れ着き、腐敗して強烈な硫化水素を発生させてしまうまでになってしましました。

当団体の事務所前もひどい状況が続き、駐在員の北添も臭気による吐き気がとまらず一時別の家に移り、急場をしのぎました。

その後、フナフチ町役場はビーチに流れ着いた海草を収集してゴミ廃棄場にて焼却処分を行ったとのことですが、偏西風は4月まで続きますので、このような状況が再来する可能性は否定できません。

また、フナフチの人口集中の解消の目処も見えていないため、ラグーン内の汚染は今後とも続いてしまうと思われます。島内には下水処理場のような大量に化石エネルギーを必要とする施設はありません。生活排水も屎尿も地面に自然浸透させていますので、このような状況への施策や支援が待ち望まれています。