特定非営利活動法人ツバルオーバービュー

現地事務所通信

消費社会に浸食されつつあるツバル国首都のフナフチで空き缶のリサイクルが再開されました。空き缶プレス機を使ってアルミ缶を圧縮し収集する同種の事業は、2000年初頭まで同島にある国営の「マタンガリバー」で行われていましたが、一時的に停止していた事業です。この度、フナフチの青年団からのリクエストによって、町役場との協力態勢が構築され、再開の運びになりました。町役場に対してリサイクル事業の推進を提言していた当団体としても嬉しい事業再開です。

空き缶の収集を行い、缶を洗浄してから圧縮機でブロックを作ります。コンテナ一杯になった時点で、ニュージーランドやオーストラリアのリサイクル会社に向けて送り出されます。貨物船会社がCSRの一貫として負担することが義務づけられているとのことで、輸送料は貨物船会社が負担してくれています。1コンテナあたりAU$18,000(約180万円)ほどの収益があり、プロジェクト従事者には80ドル/週の賃金を支払うことも可能だそうです。

先月末からは1kgの空き缶を50セントで買い取る制度も開始したとのことで、子供たちが空き缶を集めて、お小遣いにしている様子も見かけることができるようです。

現状の問題点としては、今の圧縮機ではコンテナをいっぱいにするのにとても時間がかかるので、もっと大量の空き缶を一度に圧縮できる大きめの機械や、空き缶を掃除するために必要な水を貯める雨水タンク、空き缶を集めてくるための軽トラックなどが今後必要で、支援先を探しているいます。

国の人口の半分、約5000人が集中してしまった首都のフナフチでは、離島部とは異なり、自給自足を軸にした生活ができなくなりつつあります。それに替わって台頭してきているのが消費社会です。その反動でゴミ問題も深刻化してきていますが、その問題解決に向けて一歩踏み出すことができ、非常に効果が大きい事業再開となっています。