このプロジェクトはツバルに生きる一人一人に焦点を当てることで、気候変動の問題が個人の手にあることを、沢山の人々に伝えることを目的としています。そのため、私たちは、今、ツバルで生きているツバル人、すべてにインタビューと写真撮影を行っています。
ツバルの人口はおよそ1万人と言われています。日本の街角で1万人にインタビューをすることを考えても、それは、結構大変な仕事です。ツバルは9つの島に分かれていますから、各島を訪れてインタビューを行う必要があります。しかし、飛行場がある首都のフナフチ環礁から、その他の島(離島)に移動する連絡船は老朽化しており旅程も不定期です。一度、離島に渡ると次いつ首都に戻れるか分かりません。また、船の中の環境も劣悪で、遠い島までは36時間ほどかかります。
離島ではホームステイなどでの受け入れをお願いして、島の人々と一緒に暮らします。自給自足に軸をおいた暮らしぶりはとても美しいものです。反面、お金で買えるような物資はほとんどありません。また、離島と首都を繋ぐ電話回線は大抵壊れているので、外の世界と連絡を取ることも難しい場合もあります。
そのような環境で1ヶ月から2ヶ月ほどの時間をかけて、その島にいるすべてのツバル人の家を訪問し、話を記録しています。2007年に開始して以降、年に1島のペースで遠征隊を出して、事業を進めています。現在3,400人分のデータがあります。
写真展や出版協力など行っております。お気軽にお問合せください。
履歴
2007年 ヌクラエラエ環礁へ遠征 1ヶ月の滞在中に329名のインタビューを行いました。
2009年 ニウタオ島へ遠征 1ヶ月半の滞在中に642名のインタビューを行いました。
2010年 ヌクフェタウ環礁へ遠征 1ヶ月半の滞在中に560名のインタビューを行いました。
2012年 バイツプ環礁へ遠征 2ヶ月の滞在中に803名のインタビューを行いました。
2013年 ヌイ環礁へ遠征 1ヶ月半の滞在中に500名のインタビューを行いました。
2014年 首都フナフチ環礁 首都では遠征の合間などにインタビューを行っており、205名のインタビューが終了しています。
2015年 キオア島(バイツプ環礁に所属するフィジー領にある島)1ヶ月の滞在中に152名のインタビューを行いました。
2018年 首都フナフチ環礁 首都のフナフチ環礁にてインタビューを行いました。インタビュー総数は3,400人になりました。
» 過去の活動一覧代表の遠藤がHBH(生環境構築史)という研究グループの撮影担当として隠岐の海士町を訪問しました。ツバルのお話はグループの活動内容にも親和性があるため、ほんの少しだけ時間を頂いて、ツバルの紹介をさせて…