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気候変動ニュース

世論調査:「地球は温暖化していて、人間が原因である」と認識するアメリカ人が増加の傾向

ジョージメイソン大学とイェール大学の気候変動関連プロジェクトが、世論調査の結果を発表した。以下は、その概要である。

「地球温暖化は現実に起こっている」と信じているアメリカ人の数は、2010年1月の57%から今年9月の70%へ、過去2年半で13%増えた。同時に、「地球は温暖化していない」と答えたアメリカ人の数は、20%から12%へと、同期間でほぼ半減した。

2008年以来初めて、過半数のアメリカ人(54%)が、「地球温暖化は、主に人間活動によって起こされている」と答え、今年3月から8%の増加である。「地球温暖化は、主に環境の自然な変化によって起こっている」と答えた人は、3月の37%から30%へ減少した。

「地球温暖化は、既に国内そして海外において人々に害を与えている」と認識するアメリカ人の数も増えている。3月から8%上がって40%の人が、「地球全体で人々が今現在気候変動による害を受けている」と認識しており、36%(3月から6%の上昇)が、「地球温暖化は現在アメリカ国内の人々に害を与えている」と認識している。

42%(今年3月から13%増加)の人が、「地球温暖化は自分自身を脅かすものである」と考えており、46%(13%増加)が「自分または家族を脅かすものである」、48%(14%増加)が「自分、家族、またはコミュニティーを脅かすものである」と認識している。さらに、「アメリカの人々を脅かすものである」との認識が57%(11%増加)、「他の先進国の人々を脅かすものである」が57%(8%増加)、そして「発展途上国の人々を脅かすものである」が64%(12%増加)という結果が出た。

現在、半分以上のアメリカ人(58%)が、「少し」または「とても心配している」。2008年11月以来、一番高い数値である。

2008年以来初めて、「ほとんどの科学者が、地球温暖化は起こっているとの見解を持っている」と認識するアメリカ人の数(44%)が、「地球温暖化に関して、広範囲において異議が唱えられている」と認識するアメリカ人の数(36%)を超えた。今年3月から、9%の増加である。

最新の世論調査は、今年の猛暑や異常気象を経て、地球温暖化を信じる人が増えたことを明らかにした。2月のブルッキングスの世論調査によると、地球温暖化を信じる人の半数が、異常気象や気温の上昇を一番の理由として挙げた。


翻訳 濱川 明日香(Tuvalu Overview副代表理事)