COP21/CMP11 開催
第21回目となるCOP21がフランス・パリで開催されました。京都議定書に代わる新たな枠組みの制定、それも、先進国だけはなく、それ以外の国々も枠組みに参加することを目標にしています。
ツバル政府としては、一刻も早い温室効果ガスの削減に重点をおいて2週間の交渉に望みます。使節団として参加を許可された人数はわずかに17名です。
対して日本政府は環境分野ではまったくの素人、TVキャスターあがりの大臣と、いつものように百人を超える使節団を派遣するとのことです。外務省気候変動課によると、この使節団の参加に係る予算は不明で、終了後にいくら使ったか判明するのだそうです。こういうことを官僚にやらせておく自民党政治には根本的な問題があります。
久しく国際会議では主導権を取ることができない日本政府。それに対してこの人数の使節団と天井無しの予算は無駄としか言いようがありません。
今回、通常のCOPと異なるのは、首脳会談を会議の最初に行うという流れです。このため安倍首相もルクセンブルク経由でCOP21への参加を予定しています。このタイミングで世界中の首脳をパリに集めるのは、気候変動ではなく対テロ戦争への協力を広く求めたいフランス政府の意向を強く感じます、フランスの言い分をたやすく飲み込んでしまいそうで、不安がいつものように倍増してやみません。
当団体からは、理事の川阪京子がツバル使節団の一員として参加しています。追って現地からのニュースを公開していきます。また、フランス語のサイトを開設し、フランスではまだ知名度のないツバル国の広報による支援を進めていきます。
さらに、当団体のメインプロジェクトである「ツバルに生きる一万人の人類」事業にも大きな動きがあります。首都大の渡邉研と共同研究をしている、デジタルアーカイブによるインターフェースの更新、データの追加などを、渡邉英徳先生が進めてくれています。合わせて御覧ください。
ツバルに生きる一万人の人類 Tuvalu Visualization Project
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