1998年から南太平洋に浮かぶ島国ツバルに軸を置いた活動を行っています。最新ニュースの提供、気候変動防止を主題とした講演会への講師派遣・写真展へのパネル貸し出しを行う他、鹿児島の体験施設「山のツバル」では、スマートな低炭素暮らしの実験に挑戦しています。

気候変動ニュース

2024-05-27 17.30

このグラフは気象庁が観測している国内の観測点での二酸化炭素の経年変化を示したものです。2015年には300ppm、現在では420ppmとなっていることが分かります。

IPCCのレポートでは、二酸化炭素の大気中濃度と気温上昇は比例の関係にあると断定しています。なので、二酸化炭素の排出量を削減しなければいけない。ということで、毎年各国の観光地で開催されるCOPでは、二酸化炭素の排出削減に関して議論を重ね、いくつかの決まり事を作ってきています。

が、しかし、その決まり事には徹底的な強制力はなく、条約参加各国の排出削減は一向に進んでいません。その結果が、上のグラフからも読み取ることができます。大気中の二酸化炭素はほぼ定量的に増加しています。

2024-05-27 17.32.30

このグラフは世界の原油の産油量、1965年から2022年までの年次変化です。オイルショックやアメリカの戦争ビジネスの影響があり、多少の変動がありますが概ね右肩上がりで増加しています。

二酸化炭素の濃度と原油の生産量、双方の近似した増加に対してCOPでは議題に上がったことが無いと思います。物凄くシンプルに考えれば、原油(一部石炭)を燃やした場合に二酸化炭素が排出されるのですから、二酸化炭素の排出量を削減したければ、原油の生産を段階的に下げていけば良いという答えにたどり着くと思います。しかし、アメリカを含む産油国がそれを由とするわけはなく、その話題には触れずにCOPは延々と開催されてきました。

そこで、ふと思った人もいると思います。二酸化炭素って削減しなくても良いから、各国は必死になって削減していないのではないだろうか?という疑問です。

気候変動の要因は二酸化炭素ではなく、他の要因、例えば太陽の活動、地球内部のマグマの活動、など幾つか例が挙げられてきましたが、二酸化炭素以外は人間では手立てのしようがない原因ばかりです。

ん〜なんとも腑に落ちない状況だな・・・という中で二酸化炭素飽和説という仮説が再び脚光をあびています。

この仮説は査読済み論文という形で世に出ていますので、良く言われる懐疑論の類ではありません。

この仮説を簡単に説明すると、二酸化炭素の温室効果は大気中のある一定の濃度に達すると機能しなくなる。というものです。さて、その飽和濃度はいかに?

 

飽和濃度300ppm説

2022年にドイツの物理学者Dieter Schildknecht(ディーター・シルドクネヒト)教授は、飽和濃度をなんと300ppmに設定し、これ以上の増加は地球温暖化に影響がないと結論付けています。この学説は同教授によって1972年にすでに発表されており、同教授は学説のアップデートを繰り返し行ってきているようです。

https://arxiv.org/abs/2004.00708

産業革命以前にすでに大気中の二酸化炭素濃度は300ppmに達していたので、この学説では産業革命以降の地球温暖化は二酸化炭素が原因ではない。ということになります。

ポーランドのキビック教授らの学説

こちらはつい先月(2024年4月)に発表されたものですが、ポーランドの物理学者らが発表してきた論文(2020年・2022年)を要約した(Kubicki et al.)では、人為的に排出されたCO2は地球温度の上昇を直接引き起こさない」という結論を立証する実験的証拠であるということです。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666496823000456

簡単に言ってしまえば、二酸化炭素は地球温暖化の原因物質ではない!ということです。

私は物理には疎いので、この学説の内容を完全に理解することはできませんが、UNFCCCとIPCCはこの仮説を無視してきた。という事実は頭に入れておく必要があると思います。

キビック教授らは、二酸化炭素=地球温暖化の主要因、という学説も単なる仮説に過ぎず、仮定やコンピュータのモデリングに強く依存したIPCCの姿勢に疑問を呈しています。

 

上記の学説に関連する動きとして2023年にウィリアム・ハッパー博士(プリンストン大学物理学名誉教授)とリチャード・リンゼン博士(MIT大気科学名誉教授)が米国環境保護庁(EPA)に対して意義を申し入れています。この動きは室中 善博氏がアゴラで発表しているので日本語で読むことができます。

https://agora-web.jp/archives/230821080746.html#google_vignette

 

さて、みなさんはこの仮説をどう受け止めますか?