1998年から南太平洋に浮かぶ島国ツバルに軸を置いた活動を行っています。最新ニュースの提供、気候変動防止を主題とした講演会への講師派遣・写真展へのパネル貸し出しを行う他、鹿児島の体験施設「山のツバル」では、スマートな低炭素暮らしの実験に挑戦しています。

気候変動ニュース

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人数は限定されますが、ツバル人がオーストラリアに移住できるという内容を核にした『Australia-Tuvalu Falepili Union treaty』の調印式がトンガのヌクアロファで開催されました。ツバルからTeo首相、オーストラリアからはAnthony Albanese首相が調印して、2024年8月28日、パシフィック・アイランド・フォーラム開催中に条約発効となりました。

気候変動によるツバルの危機と存続をオーストラリア政府が認めて、初年度は280人のツバル人がオーストラリアで『生活し、働き、学ぶ』ことができる。また、有事の際(自然災害、パンデミック、軍事的侵略)はツバル政府の求めに応じてオーストラリアが対応する、という安全保障もセットになっている。

『オーストラリアとツバルの利害はintertwined(交錯・もつれる)している。』というAnthony首相のフェースブックへの書き込みは真意を得ませんが、良い方向に進むことを期待してやみません。

以下アンソニー首相の投稿原文です。

Today is a special day, marking the entry into force of the Australia-Tuvalu Falepili Union.
It’s a high level diplomatic agreement that brings our two countries closer than ever before.
Climate change poses unique threats to small island states in the Pacific.
And this world-first union means Australia recognises that Tuvalu’s statehood will continue, even in the face of the worst climate impacts.
In the first year, up to 280 Tuvaluans will have the choice to come to Australia to visit, live, work and study.
And in the event of major natural disasters, pandemics or military aggression, Australia will be there at Tuvalu’s request.
As Pacific countries, our security interests are intertwined.
And under this union we commit to work together on security and defence arrangements in an enduring partnership.
オーストラリア政府のWEB SITE には両首相のコメントも紹介されています。
このコメントを見る限り、対等な立ち位置で条約締結となったようで、密約だらけの詐欺まがいの条約で戦後支配から抜け出せない日本人としては羨ましい限りです。