1998年から南太平洋に浮かぶ島国ツバルに軸を置いた活動を行っています。最新ニュースの提供、気候変動防止を主題とした講演会への講師派遣・写真展へのパネル貸し出しを行う他、鹿児島の体験施設「山のツバル」では、スマートな低炭素暮らしの実験に挑戦しています。

講演会・写真展のご案内

  • 講演会・写真展のご案内
  • 過去の記録
  • 講演会のご依頼

IMG_0151tv

ツバル出張から頭を思いっきり切り替えて、FoEのシンポジウム「シンポジウム:気候変動「難民」—大規模災害などにより住む場所を追われる人々」に登壇しました。

年々ひどくなる気候変動や海面上昇の状況を踏まえて、昨年のCOP23でも環境難民の話題は盛んに取り上げられていましたが、法整備も追いついていないこともあり、国際的な取り決めを推し進めるのは難しい状況です。

そのような中で開催されたシンポジウムはとても有意義な会となりました。ツバルオーバービューからは代表の遠藤が「国家というコミュニティを直撃する気候変動—ツバルの事例」と題して、国家そのものが避難民となって他所の国に移動する可能性があるツバルの現状と、国家の移動の想像もできない困難さを説明すると同時に、気候変動難民の法整備の必要性を説明しました。

「気候変動が生み出す新たな人の移動—気候変動「避難民」の保護への検討:南太平洋を中心に」と題して、当団体の川阪からも、難民を取り巻く現状を詳しく説明させていただきました。

IMG_0155

続いて、

難民支援の見地から
「気候変動と難民—保護の新たな可能性 」
認定NPO法人難民支援協会 石井宏明

国際的議論の動向
「気候変動の国際交渉における損失と被害、人の移動の議論」
…FoE Japan 小野寺ゆうり

国際機関による気候変動「難民」援助の現状と課題
…東北大学博士課程 チョン・ヨジュ

「気候変動と訴訟リスク」
…東北大学 東北アジア研究センター/環境科学研究科教教授 明日香壽川

様々な立場からの多様な見地を知ることができて、個人的にも有意義なシンポジウムでした。主催してくださったFoEさんには感謝です。