1998年から南太平洋に浮かぶ島国ツバルに軸を置いた活動を行っています。最新ニュースの提供、気候変動防止を主題とした講演会への講師派遣・写真展へのパネル貸し出しを行う他、鹿児島の体験施設「山のツバル」では、スマートな低炭素暮らしの実験に挑戦しています。

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みなさんこんにちは、当団体代表理事の遠藤です。昨年11月に鹿児島の研修施設「山のツバル」に引っ越してから、鹿児島在住で施設整備を行っています。僕の生まれ故郷は福島県のいわき市です。地震、津波、そして、何より福島第一発電所の大事故の事が常に頭の片隅にあり、少し離れた鹿児島にいても気持ちが晴れる事がありません。

九州にも玄海と川内に原子力発電所があり、福島と同じ事故かそれ以上の事故を起こす可能性は日常的にあります。福島第一発電所から発生する放射性物質だけでも、未来を真っ暗にしてしまっていますが、これ以上悲惨な事にならないように、世界にも迷惑をかけないように、稼働中の原子力発電所をストップしなければいけないと考えて色々行動しています。

2011年5月18日、鹿児島市内で「原発いらないパレード」が開催されました。実はデモ行進に参加するのは初めてだったのですが、パレードと名前を付けただけあって、子どもからお年寄りまで楽しんで練り歩いて、原発の危険性を訴えることができました。

僕が手にしているプラカードは脱原発ポスター展というウェブからダウンロードして印刷した物です。清志郎さんの似顔絵のパネルの裏には「いらねえ」と書かれた物を貼っています。自由にダウンロードして使えます。みなさんもパレードに参加する時に活用してみては如何でしょうか?

今後、このようなパレードは各地で行われる予定です。下記のカレンダーなども参考にして、楽しく参加していきましょう!

脱原発系 イベントカレンダー

こちらのお母さん達が持っている横断幕は、20数年前にチェルノブイリ事故の際に作った物で、押入の中から出てきたそうです。捨てなくて良かった〜と思う反面、また、使うことになるとは…と悲しそうな笑みを浮かべたお母さんが印象的でした。

チェルノブイリの際には日本にも放射性物質が飛来して大騒ぎになりました。しかし、今回の東京電力福島第一発電所が水素爆発を起こした際には、チェルノブイリの比較にならないほど大量(数千倍)の放射性物質が拡散したことなどが次第に公開されてきています。Tuvalu Overviewの事務所がある台東区周辺で3月15日に空気中の線量を吸引分析した京都大学の専門家である小出先生の計測結果では、数値は一年間の被曝限度量の1ミリシーベルトに達していたことが報告されています。それも外部被曝ではなく、内部被曝における数値なので事態は深刻です。

今日、小出先生が参考人として招致され、歴史的な公聴会が実施されました、原子力利権を受けている大手マスコミや広告代理店、政府関係者等にはあまりにも危険な内容のためメディアが報道することは考えられませんが、今はインターネットの時代。ネットにアクセスして、内容を確認してください。僕は、国会中継を3時間もずっと見続けたことは初めてですが、そのくらい見応えのある内容です。全部で3時間20分ありますが、くだらないドラマやお笑い芸人の戯れ言を聞くより格段に興味深い内容です。Ustの録画へのリンクを紹介しますので是非ご覧ください。

参議院・行政監視委員会
「原発事故と行政監視システムの在り方」
小出裕章(参考人 京都大学原子炉実験所助教)
後藤政志(参考人 芝浦工業大学非常勤講師)
石橋克彦(参考人 神戸大学名誉教授)
孫正義(参考人 ソフトバンク株式会社代表取締役社長)

参議院USTREAM中継 脱原発への道 1/2

参議院USTREAM中継 脱原発への道 2/2

途中、質疑応答のところから、議員の質の低さが露呈してがっかりします、対して、参考人の皆さんの信念に基づいた静かで迫力のある物言いに感心しました。それから官僚の狡猾さもうかがい知ることができます。あの場にいた議員が官僚をコントロールできるはずはないし、専門家の方々の話をあの議員が理解できたかどうか疑問です。

神戸大学の石橋先生がおっしゃった「日本の原発は地震付きです。欧米の常識では日本のようなところには原発はまず建てない。根本的な安全を考えたら、原子力発電所を日本に置かないことだ」という内容が印象に残りました。

僕は根本的な安全を求めていきたいと考えています。