1998年から南太平洋に浮かぶ島国ツバルに軸を置いた活動を行っています。最新ニュースの提供、気候変動防止を主題とした講演会への講師派遣・写真展へのパネル貸し出しを行う他、鹿児島の体験施設「山のツバル」では、スマートな低炭素暮らしの実験に挑戦しています。

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27日から29日にかけて低気圧による強風がツバルを襲いました。現地からの情報によると瞬間最大風速は33m/sを記録した模様です。

 

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首都のフナフチではコンテナ船と漁船が座礁し、島内でも倒木や家屋の倒壊の被害が多発しているようです。また、ヌイ環礁での被害状況が報告されていますが、家屋7件の屋根が吹き飛ばされ、キッチンハウス8件が倒壊するなどの被害が出ている模様です。島民は小学校へ避難をしているとのこと。

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この図は昨晩のツバル近海の強風の様子です。真ん中の濃赤の辺りがツバルのフナフチ環礁、ヌクフェタウ環礁、バイツプ環礁、ヌイ環礁が位置しています。この時期ツバルでは雨期入り、悪天候が続くことがありますが、このような規模の低気圧が接近することは珍しいことです。隣国のキリバス共和国でも被害が発生していることが予想されます。

観測史上最大となっているエルニーニョの影響と考えて間違えないではないでしょうか?2015年の3月には、サイクロン・パムで大きな被災をしたツバルです。同じような被害が重ならないことを祈るばかりです。

COP21で合意されたパリ協定、2020年からの発効となっていますが、それではあきらかに手遅れです。このままではツバルは海に沈む前に、人が住むにはリスクが大きすぎる地域となってしまう恐れがあります。一刻も早い行動が必要です。