1998年から南太平洋に浮かぶ島国ツバルに軸を置いた活動を行っています。最新ニュースの提供、気候変動防止を主題とした講演会への講師派遣・写真展へのパネル貸し出しを行う他、鹿児島の体験施設「山のツバル」では、スマートな低炭素暮らしの実験に挑戦しています。

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石油利権が開催するCOP28

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ハイレベル会合の席でスピーチをするカウセア・ナタノ首相

石油産出国のUAEでCOPを開催する?その会議の議長は国営石油会社(アブダビ国営石油会社(ADNOC))の最高経営責任者のSultan Ahmed Al Jaber、、、冗談ですか?笑ってやり過ごすしかないのでしょうか?

COPの終焉、、、それを予感させるに充分なイベントとなりそうです。

早速、議長からの爆弾発言が取り上げられています。

COP28で主要な議題として注目されている「化石燃料の段階的廃止」には「科学的根拠がない」とAl Jaber議長が発言したことに関するガーディアンの記事です。

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https://www.theguardian.com/environment/2023/dec/03/back-into-caves-cop28-president-dismisses-phase-out-of-fossil-fuels

Al Jaber議長は「段階的廃止」は持続可能な開発を阻害する行為であり、石器時代に戻る選択をすることだ。とし、逆に、社会経済発展を継続しつつも、化石燃料の段階的廃止を可能にするロードマップを示してほしい。と要望したとしています。

グテーレス国連事務総長が12月1日にCOP28の参加者に述べた次のメッセージに、Al Jaber議長が真っ向から反論する形になっています。「科学は明確です。1.5℃の限界は、最終的にすべての化石燃料の燃焼を停止した場合にのみ可能です。削減でも緩和でもない。明確な期限を定めて段階的に停止することが必要です。」

しかし、世界情勢を見ると、UAEが率先して化石燃料の産出を停止します!などという発言をすることも不可能です。なにしろ、世界最大の産油国はアメリカ合衆国なのですから、、、ということは、COP28で化石燃料の使用量の段階的削減を決定したとしても、実現はできないことがうすうす見えているとも言えます。次のCOPでは段階的を数字にすると年率◯%がいいとか悪いとか・・・議論という言葉遊びを継続してダラダラと続いていくのだろうと思われます。

科学は「仮定を検証するプロセスである」とよく言われます。IPCCが打ち立てた仮定「気候変動の主要な原因は二酸化炭素である」の検証に世界中の国が付き合ってきたわけですが、現時点では仮定を証明できていませんし、証明までには程遠いと感じます。この状況で「科学は明確です。(The science is clear)」と言い切ってしまうグテーレス国連事務総長、さらに知見を広げる努力が必要かもしれません。

主要原因が証明されないまま、気候変動は悪化していく。今のままではこの状況から抜け出せない、、、そんな気がしてなりません。