第11回エコツアー/2009年09月、フナフチタウンカウンシルにて、フナフチ長老会のメンバーと

------------2009年09月 第11回エコツアーのご報告------------
※過去の報告ページで説明済みの項目は重複して説明していませんので、是非以前の報告もご覧下さい。
※スケジュール表はこちらをご参照下さい。>>

2009/09/15(火) 午後 成田空港発 インチョン経由
2007/09/16(水) 早朝 フィジー(ナンディー)着
           終日自由行動 ナンディー泊
2007/09/17(木) 早朝 フィジー(ナンディー)発
           ナウソリ空港経由でツバルの首都フナフチへ

2007/09/17(木) 12:30 フナフチに到着

第11回目を迎えるツバルへのエコツアー、今回は今までにない大人数13名のチームです。僕は別件で1週間ほど早くツバル入りしていたので、空港でチームをお迎えすることとなりました。今回のチームも老若男女、ユニークな人達ばかりの参加です。内2名はオーストラリアからの参加となっています。


ホテルでのレクチャーの後、徒歩でフナフチの町役場を目指します。30分ほどの散歩ですが、色々目新しい物ばかり! Tuvalu Overviewの現地スタッフの綱島君の説明を聞きながらゆっくりと移動します。
村役場の長老達へのご挨拶。いきなりの沢山の日本人の訪問にも随分慣れてくださったようです。村長のシオニさん、副村長のタラカトアさん、村長秘書官のヨセファさんが快く迎えてくださいました。ちなみに村長さんはこの島(ツバル首都のフナフチ環礁)で一番偉い方です。こうやって公の場で面会できることは大変光栄なことです。
村役場での挨拶が終わってひとまず解散。この後はのんびり歩きながらホテルに戻り、一休みです。この週は本当に暑くて日陰で35度近くあったので、屋外で直射日光に当たるところでは40度近くあったかもしれません。日本からの長旅の疲れもあるので、初日はのんびりと休み休み進めていきます。
夕食は、副首相でもある環境省大臣タバウ・テイイ氏をお招きしてホテルで会食です。中央の青いシャツの男性がタバウ・テイイ氏、昨年は日本に来たことがあります。ツバルでの温暖化の被害やそれに対する政策などを丁寧に説明してくださいました。色々被害はあるけど、資金が無くて手の打ちようがない・・・ツバル政府の苦悩の様子を垣間見ることができた時間でした。

2009/09/18(金)フナフチ環礁1周ツアー
今日は一日かけてフナフチ環礁をボートで一周します。天気にも恵まれて小さなボートの上は笑顔で溢れていました。この海、この空、これを見ると一気に参加者の顔つきが変わります。大自然は人間の気持ちを一気に柔らかくしてくれる力があるのです。この後、南端のフナファーラに行き、マングローブの植林をします。
この日のフナファーラは快晴! 少しピンクがかった砂浜も、海の溶けていきそうなグラデーションも、すべてがキラキラ美しく輝く素晴らしい日です。参加者は砂を手に取って眺めたり、砂浜を駆け回ったり、子どもに戻ります。この後、フナファーラの村の中を案内しながら、フナファーラで今でも行われている伝統的な自給自足の暮らしぶりを見学します。この島で生きていくのにお金は必要ありません。
エコツアーチームに食べさせるお昼ご飯を作るツバルのおばちゃん達。ココナッツを削ったり、貝を捌いたり、すべて手作業でのんびりのんびり行います。
美味しそうなお昼ご飯の前に、マングローブの植林作業。快晴のビーチの上はまるで鉄板です。砂浜に穴をあけて種を差し込んで足で踏み固める、そんな簡単な作業でもこの暑さでおこなうと重労働です。汗を流しながら1時間ほどかけてマングローブの種600本を植えました。
植林記念写真、この日は日本人が16名とツバル人5名、そして台湾のボランティアスタッフ(一番右端の女性)1名も手伝ってくれました。彼女は2年間ツバルでボランティア活動を行うそうです。すごいですね!
植林が終わって、いよいよツバルの伝統料理の昼食です。毎回ですが、毎度のことですが、作りすぎ・・・ですね... でもこれもツバルの文化です。今回は巨大なロブスターも用意してくださいました。昨日の夜、海に潜って捕ってきてくださったそうです。その他にも、お魚、貝の類、手のひら大の蟹、すべて、この周りの海から捕ってきた食材です。このテーブルにある輸入品はお米と小麦粉だけなのです。味も素晴らしく、南の島の豊かさを実感するひとときです。この後、料理を作ってくれたおばちゃん達と、ボートの運転手達が残ったご飯を全部平らげてしまいました。。。。これもこの国の文化です。というか食べ過ぎ・・・です。
全部平らげて綺麗に片付けた後に記念写真。ご飯食べるのに2時間かかりました。普段こんなにゆっくりご飯食べることなんか無いですが、ゆったりとした気持ちでのんびり食べることは大切だと思います。
フナファーラでの昼食の後は、ボートで30分ほど移動してバサフア島へ。この島は現在進行中の海面上昇の為に近い将来、浸食されて無くなってしまうのでは?と心配されています。しばらく大きな変化がなかったのですが、この8月頃からラグーン側の浸食が激しくなってきているのが見て取れます。この後、テプカ島に移動して、シュノーケリングなどを楽しみました。しかし、テプカ島でも大規模な海岸浸食が続いています。。。

2009/09/19(土)フォンガファレ島タウンツアー

ツアー3日目はスクールバスに揺られながら、首都の島を見て回ります。このバスは2年ほど前に宇都宮青年会議所から寄贈されたものです。1年ほど順調に走っていたのですが、クラッチ周りが故障してしまって、僕が数回にわたって重たい部品を日本から運び込み3ヶ月ほどかかって修理して、昨日、ようやく走るようになったバスです。このバスが来るまでは、トラックの荷台に参加者を乗せてツアーを行っていましたが、やっぱりバスの方が安全面を考えても良いですね。車内の会話も弾みます。

ここはフォンガファレ島でも一番狭い部分です。エコツアー名物の撮影スポットです。フォンガファレにはこの他にも日本のODA案件で寄贈された、発電所・病院・水処理施設・港湾施設、それから最近話題に上がっているゴミの廃棄場、等々見所が沢山あります。

この子ブタ君は今日の晩ご飯にされてしまうブタ君です。折角だったので参加者が見ている前で絞めて貰いました。ちょっとショックが大きかったかもしれませんが、魚も鶏もブタも誰かが殺さないと僕たちの口には入りません。「いただきます」その意味と大切さを実感する瞬間です。
ここも有名なスポットになりました。ロトヌイという集会場の前の広場です。この日の満潮予測水位は3.01mという数字で、決して高い予測値ではないのですが、2000年頃からこの程度の予測値でも海水が湧き出してくる特有の被害が観測されるようになってきています。ちなみに3.01という予測値には過去10年の海面上昇の値が算入されています。また、このような洪水と塩害の被害は、首都のフナフチ環礁の他にヌクラエラエ環礁、ヌクフェタウ環礁でも観測されています。
夜はTuvalu Overviewのボランティアメンバーのアピネルさんのお宅で夕食です。さっき絞められたブタ君が、中央に鎮座しています。ローカルオーブンでこんがり焼かれて美味しそうですが、やはり・・・参加者の手はあまり伸びていないようでした。ブタを捌いて料理してくれたのはアピネルさんの息子でサカリヤ君です。かれは参加者のテーブルを遠くから眺めながら「あの子豚は僕のお気に入りだったんだ〜みんな喜んで食べてくれているかな?」と心配していました。僕やTuvalu Overviewの現地スタッフは慣れているので、手づかみで肉を引きちぎってむしゃむしゃ食べちゃいますが、、、慣れていないと難しいですね。

参加者の数が少なくなっているのでは?そうなんです、この日のお昼ご飯に食べた中華料理に数名の人があたってしまって、夕食会に参加できなくなってしまったのです。。。。1名は入院するほどの重傷で、病院で見て貰ったところ寄生虫が胃に入ってしまっているとのこと、抗生物質で退治して事なきを得ましたが、ツバルは決して衛生的だとは言えないところです。日々の生活の中で人間の強さが試されます。今の日本人は(特に若い世代は)殺菌抗菌と無菌生活なので、耐菌性が弱いように感じます。他にも日射病でダウンした人など、今回は参加人数も多かったので色々あったツアーでした。


2009/09/20(日)終日自由行動
午前中、教会のミサにお邪魔して、午後から希望者はトローリングのオプショナルツアーに出かけました。運良く魚が釣れて、この日の夜はホテルで早速刺身にして食べました。釣りたての新鮮なカスミアジの刺身旨かったですね。

2009/09/21(月)ハンディークラフトワークショップ
パンダナスの葉っぱを使って工芸品を作りワークショップです。根気がいる仕事なのですが、2時間ほどかけて鍋敷きくらいの大きさのゴザを作ることができました。ちなみに手前に並べているのはツバルのお母さん達が作った売り物のゴザです。こんなに大きいゴザ、いったい何日かけて作るのでしょうね。
この日の夜は、ツバル伝統の儀式「ファテレ」による送迎会です。今回は首都の島に住んでいるヌクフェタウという離島の若間の達が集まって伝統舞踊を披露してくださいました。このファテレの力強さと荘厳な雰囲気はこの場にいないと感じることが出来ない独特の物です。最後は参加者も踊りの輪に交ざって盛り上がりました。

2007/09/22(火)13:30 フナフチ空港発
5泊6日のツバル首都フナフチ環礁の旅もいよいよ終了です。最終日はホテルのチェックアウトをして、空港でチェックインが終わるとしばしのフリータイム。切手屋さんに行っておみやげを探したり、参加者は思い思いに最後の数時間を過ごします。飛行機来るかな?来ないかな?いつもこの時間はドキドキものですが、今回はツバル時間で定刻通りに到着しました。飛行機の窓から見えるフナフチ環礁。いつまでもこのままであって欲しいですね。

第11回目のエコツアーはこうして無事に終了しました。参加者の皆さんお疲れ様でした、そしてありがとうございました。それぞれの貴重な体験をされたことと思います。これから生きていく未来の中で今回の体験が何かを判断する時の大きな手助けになることを願っています。

今回は今までにない13名の参加者を迎えて、受け入れ側の私たちも、僕を含めて3名で受け入れを行いました。今回が最後のエコツアー担当となった綱島君、そして今回が初めてだった北添さん、お疲れ様でした。今回の反省点としては、食中りが数名に発生してしまったことです。一人は寄生虫による嘔吐という症状で2泊ほど入院することにもなってしまって、一時はどうなるかと心配しましたが、最終日の朝に無事退院し、フィジーの夜の飲み会では結構元気にご飯を食べられていたので安心しました。

原因は、とある中華料理屋で食べた昼食にあると考えています。ちょうど店の主人が店先ででかいブタを捌いている最中だったのですが、たぶん、ブタを捌いた手を洗わずに、もしくは同じ包丁を使って調理をしたために、生きたブタに付いていた雑菌や寄生虫が料理に混入したのではないかと考えています。食事には随分気を遣っているつもりなのですが、まだまだ至らない点があることを大いに反省すると共に、同じ食事を食べても年配の参加者はびくともせず、若者だけが腹痛を訴える状況を見て、日本人は確実に弱くなっているな〜という別の心配が垣間見えました。いずれにしても今後のエコツアーでも食事には充分気をつけて運営していこうと考えています。

次は2010年01月にツアーを予定しています。美しい南太平洋の大自然とそこに寄り添うように暮らしているツバル人の伝統的な暮らしから、私たちは沢山学べることがあります。是非、ツバルに遊びに来てください。みなさまにツバルで会えることを楽しみにしています。

下記もご参照ください。

〈ツバル特別寄稿〉エコツアー現地レポート by CSRマガジン

NPO Tuvalu Overview 代表 遠藤秀一