第12回エコツアー/2010年01月、フィジー、スバ、SOPACにてアーサー・ウェブ氏と記念撮影
------------2010年01月 第12回エコツアーのご報告------------
※過去の報告ページで説明済みの項目は重複して説明していませんので、是非以前の報告もご覧下さい。
※スケジュール表はこちらをご参照下さい。>>
2010/01/26(火) 午後 成田空港発 インチョン経由 |
2010/01/27(水) 早朝 フィジー(ナンディー)着 |
ナンディー着後、スバに移動、スバ近郊のSOPACにてアーサー・ウェブ博士による、海岸浸食と地球温暖化による海面上昇の関係、などに関するレクチャーを受けました。現在ツバルで起きている海岸浸食は海面上昇の影響ではなく自然現象であること等、今まで知らなかった内容のプレゼンテーションに参加者もビックリした様子でした。この日の夜は、ホテル近くのレストランで韓国料理をいただきました。 |
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2010/01/28(木) 早朝 フィジー(スバ)発 ナウソリ空港経由でツバルの首都フナフチへ |
ナウソリ空港に向かうバスの中の様子。時差ぼけもなくみんな元気な様子。一番前、中央の白いポロシャツを着ているのは(株)イースクエアーの木内会長です。道中、参加者に向けて貴重なご提案やご指導をいただきました。本当にありがとうございました! |
無事に出国して、飛行機の出発を待つばかりの参加者達。ツアーを運営する僕としては、今日もちゃんと飛んでくださいよ〜と祈る気持ちで一杯です。 |
無事飛んだ飛行機の中で枝廣淳子さんと記念撮影。ツバルのエコツアーに枝廣さんをお誘いして、この企画が実現するまでに1年半かかりました。枝廣さん、お忙しいところご参加くださいまして本当にありがとうございました。 |
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2010/01/28(木) 12:00 フナフチに到着 | |
フナフチはあいにくの雨。先週までは日照りが続いていたのに、数日前から低気圧が停滞して雨がちな天気に・・・荷物を受け取ってチームはホテルに向かいます。 |
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ホテルにチェックインした後は、昼食をとりながら、この島で生活するための一般的なレクチャーを行いました。その後、フォンガファレの町を案内しながら、フナフチの町役場に向かいます。島に入って色々活動する前に島のチーフに挨拶に行くのです。あいにくチーフは体調不良で顔を見せませんでしたが、フナフチ町役場の議員さん達から歓迎の挨拶をいただきました。 | |
夜には、政府の環境部の部長さんである、マタイオ・テキネネ氏をお招きして、夕食をいただきながら、ツバル政府の環境への政策などをお伺いしました。夕食後も枝廣さんを囲んで様々な話題で盛り上がりました。 | |
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2010/01/29(金) | |
この日は朝からラグーンツアーの予定だったのですが、あいにくの雨と強い風。急遽予定を変更して、フォンガファレタウンツアーとなりました。晴れ間をぬいながら、色々なポイントを見て回ります。 | |
多分、生まれて初めてパンダナスの実をもって、あまりの重さに大笑いの枝廣さん、他の参加者達もみんな笑顔です。不思議なことに、ツバルに来るとみんな自然に心からの笑顔になります。ツバルには不思議な力があるのです。 | |
大撮影大会ですね!モデルは↓ | |
ツバルの子どもたちの笑顔には思わずシャッターを切ってしまうのです。 | |
食べ頃の島バナナもご馳走になっちゃいました。 | |
こちらはフナフチの長老の家でのシーン、今回は首都大学から研究に来ている小林さん(青いTシャツ)がツバル語通訳を担当してくれました。シンガノ爺さんはこの島で生まれてこの島で育ったフナフチの男です。75才くらいだと思います。2006年のキングタイド(異常潮位)の時には彼の別の家が床上浸水してしまいました。「こんなことは生まれて初めてだ、これではこの島に住んでいられなくなってしまうかもしれないな・・・」とつぶやいていたことを思い出します。 | |
シンガノさんの家から少し南に行くと、ボローピットと呼ばれる大きな穴が見られるようになります。これは第二次大戦中に米軍が滑走路を造るために、この場所から瓦礫を掘り抜いたためにできた穴です。アメリカ軍に貸している穴という意味で、ボローピットと呼ばれます。その後返して貰えていないので、この状態ですが、ツバル人も当時の滑走路を使っているので強く文句は言えないようです。その穴の中は結構ゴミだらけ。綺麗な島だけに、ゴミが落ちていると目立ちますね。 | |
道すがら、環境ジャーナリストの枝廣さんからは貴重な最新情報などが、どんどんわき出てきます。参加者達は、その情報も一生懸命メモしながら、島をくまなく見てまわりました。 | |
有名な洪水現場です。今年の大潮の満潮時の水位は、異常潮位と言うほどは高くなかったような印象を受けました。 | |
潮位は高くなさそうだと行っても、やはり大潮の満潮時には海面が随分高くなります。暴風警報が出るほどの風の強さもあって、ホテルの前はずっとこんな感じでした。 | |
この日の夜の豪雨の様子。翌日の朝方、通信アンテナに落雷があって、一時、携帯電話がダウンしてしまいました。半年前にようやく普及したばかりの携帯電話のシステムがまた壊れてしまったか・・・みんなガッカリしましたが、今回のシステムは落雷への安全装置が付いていて、次の日の夜には復旧していました。 | |
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2010/01/30(土)北の端へ | |
3日目になっても暴風は納まりません・・・急遽バスをチャーターして、徒歩で行くのはちょっと遠い、島の北端、港、などを見学しました。 | |
強い風と、大潮の満潮の高い海面が流れ込んで、道上は障害物だらけです。 | |
島の端っこにはゴミ捨て場があります。小さな商店があるだけのフナフチでもこれだけのゴミが出てしまいます。日本の僕たちの暮らしからはどれだけのゴミが出ているのだろう、考えるとぞっとします。 | |
ちょうど引き潮の時間だったので、外洋側では磯釣りをする人や、島の陰の穏やかな海でトローリングをする人を見ることができました。ツバルの首都のフナフチには消費経済が流入してきていて、お金で食べ物を買う機会も増えていますが、自給自足もまだまだ続けられています。 | |
こちらは貝を掘る女性達。大潮の時は満潮は高く、干潮はより低くなるので、海岸からの釣りや、貝掘りの絶好のチャンスなのです。みんな良く分かっていて、頃合いを見計らって釣りや貝掘りをしています。 | |
こちらは港の桟橋、左側に見える小屋が潮位計。この潮位計からのデータではツバル近海は毎年5.8mmの海面上昇が起きていることが分かってきています。 | |
外の天気は冴えませんが、バスの中は始終賑やかで、楽しいツアーになりました。 | |
夕方、満潮の時間に、フナフチ町役場の議員でもあり、Tuvalu Overviewの現地スタッフも引き受けてくれているアピネルさんの家にお邪魔しました。色々お話を伺うことができたのですが、参加者は家の外に打ち寄せる波が気になってしょうがなかったかもしれません。 | |
家の周りは波が打ち寄せて海水が流れ込んできています。 | |
アピネルさんの家の前のビーチに打ち寄せる波、大潮の満潮時、風も強くて波も高くなります。この強い波で海岸線が浸食されてしまいます。 | |
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2010/01/31(日)午前中はミサへ、午後は自由行動 | |
午後、JICAの仕事で来島している日本の方々から、現在のプロジェクトのことなどのプレゼンテーションを受けました。色々なことを知れば知るほど、いったいどうしたものかな〜?? と参加者一同困惑しています。 | |
夕方になって、滑走路横の満潮時の洪水の様子を視察しました。 |
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外海も見てみようという提案があって、みんなで外洋側に出てみました。ラグーンの波とは又違った外洋側の波を見ていると、人間のできることって限界があるよな〜、、、なんて考えてしまいます。 |
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この日の夕方、ようやく夕日にお目にかかることができました。明日は天気が良くなると良いな〜 | |
夕日の後は、中華料理屋に移動して、台湾大使館スタッフの人達との交流会を行いました。台湾大使館からのご招待という形で実現したスペシャル企画です。主に若いスタッフと、ボランティアスタッフが迎えてくれました。南の島のツバルで日本人と台湾人が交流する。とても面白い夜でした。 | |
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2010/02/01(月)午前中 | |
今日こそはラグーンツアーへ!ということで一晩かけてボートの手配などをしたのですが、、、、残念ながら雨と風が収まりません。困ったな〜 と頭を抱えている僕を見かねて、枝廣さんが助け船を出してくださいました。なんと、枝廣さん指導の下に「ワールドカフェ」をやってくださったのです。これは僕にとってもとても新鮮な体験でした。参加者にとっても貴重な経験になったことと思います。
午後になって雨と風が納まってきたので、ボートの準備をして、テプカ島の海岸浸食の被害だけでも視察しようと準備を進めて、3時過ぎにようやくボートを出すことができました。やっぱりラグーンの上は気持ちが良いですね! |
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暴風警報が出たいたので、ほとんどの船が陸揚げされていたのですが、急遽2艘のボートを海に戻して分乗してテプカに向かいました。ボート上、レインウエアーで手を振っているのは、今回ボランティアで参加した、Tuvalu Overview理事の木崎さんです。色々な局面でツアーをサポートしてくれて本当に助かりました。木崎さん、ありがとうございました。 | |
一時的なものかもしれませんが、テプカの浸食は、以前と比べると少し穏やかになっているような気がしました。一通り視察した後は、思い思いに美しい海を楽しみました。 | |
こちらはかわってファレフェケの海岸浸食の様子。初日のSOPACのレクチャーでは、この海岸浸食は自然現象の要因が強いと言われていました。しかし、大規模な被害を目の前にすると、本当に自然現象なのだろうか?と思ってしまいます。 | |
船着き場からホテルまで帰る途中に見た光景。さすがに防波堤があった方が良さそうです。 | |
最後の夜は、伝統舞踊(ファテレ)による送迎会。みんな踊りの輪に入って、ツバルの人と一緒になって楽しみました。 | |
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2010/02/02(火)フナフチ出国 | |
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第12回目のエコツアーは天気には恵まれませんでしたが、枝廣さんや木内さんはじめ参加者の皆さんのご協力の下、大変有意義なツアーとなりました。みなさん、本当にありがとうございました。 早速参加者の新井さんから嬉しい感想をいただきました。是非、お読みください。
次は2010年03月にツアーを予定しています。美しい南太平洋の大自然とそこに寄り添うように暮らしているツバル人の伝統的な暮らしから、私たちは沢山学べることがあります。是非、ツバルに遊びに来てください。みなさまにツバルで会えることを楽しみにしています。 下記もご参照ください。 ・〈ツバル特別寄稿〉エコツアー現地レポート by CSRマガジン NPO Tuvalu Overview 代表 遠藤秀一 |